理事長所信

　はじめに

　２０２０年から続く新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るう中、我々の経済活動、私生活そしてＪＣ活動において行動が制限される困難の日々が続いている。こんな時こそ、我々青年が知恵を出し合い、力を合わすことが必要と考える。

　私の好きな言葉に「ひとは城、ひとは石垣、ひとは堀・・・」とある。これは、人財を育てることが大切であると説いている。今、我々が地域・ひとに必要とされる人財へと成長し続けることが、困難を乗り越える大きな力となる。

　今後しばらくは新型コロナウイルスの影響が続くと思うが、常に前を向き突き進み、持続的な稼業の発展、地域の発展、ひいては日本の発展の礎になろう。

　未来をつくるひとづくり

一般社団法人宮津青年会議所では、様々な成長の機会が用意されており、成長を望む者なら誰でも成長する機会が与えられる。

今、地域社会に必要とされていることはひとを想い、地域の未来を考え自発的に行動できるリーダーである。ひとを育て、ひとに育てられ互いに切磋琢磨することで、魅力的な人財へと共に成長しよう。

　持続可能なまちづくり

　まちづくりとは「ローマは一日にして成らず」とあるように、長い年月、労力、知恵が必要である。我々が住む宮津・与謝地域においても人口減少、経済規模の縮小、空き家対策など多くの課題がある。この課題を解決していくには、地域課題を自分事と考え行動できる人財が不可欠である。

　我々が描く「明るい豊かな社会」の実現のために、知恵と創造力を活かし地域資源を最大限活用すると共に、我々が率先して魅力ある持続可能なまちを創り出そう。

　心で繋ぐ交流

　我々は、大松山國際青年商會と姉妹ＪＣとして１９８８年から交流を行ってきた。

　世界との友好親善として始まったこの交流は今年で３４年目を迎え、宮津ＪＣにとって素晴らしい財産である。この国際交流を通じて多くの学びを得ることができる。

　近年は、新型コロナウイルスの影響により、２年間互いの国を行き来できていないが、ＳＮＳ、Ｚｏｏｍ等を活用し、交流を続けている。コロナ禍ではあるが、今年こそは互いの国を行き来し、肌で感じる交流ができることを望む。

　また、他のＬＯＭとの交流、京都ブロック・近畿地区、日本出向を通じての学びや気づき、新たな成長の機会がある。何よりもここで出会う新しい仲間との出会いが魅力である。多くの交流を通じて、一生の友へと友情を深め、共に成長しよう。

　会一丸となっての会員拡大

　会員拡大とは、共に学び、共に助け合い、友に運動する仲間をつくることと、私は考える。そして、互いに成長し合うことで、強固な組織になると考える。ひとりでも多くの仲間を増やし、共にＪＣ運動に邁進しよう。

　心で繋ぐ創立55周年

　一般社団法人宮津青年会議所は１９６８年に宮津・与謝の地に誕生し、時代が目まぐるしく変化する中でも「宮津・与謝はひとつ」の想いを受け継ぎ地域のために活動を続け、本年で５５年の節目を迎える。これもひとえに、５５年という歴史をたゆまぬ努力と情熱をもって活動してこられた先輩諸兄や、その活動にご理解、ご協力をいただいた行政関係者、関係諸団体の皆様のおかげである。

　この感謝の想いを胸に、我々は会員一人ひとりがＪＣ運動を通じて一致団結し、ひとのため、地域のために何が出来るのか考え、これからも地域に必要とされる青年会議所であり続けたい。そして、心で繋ぐ創立５５周年記念式典を開催することで新たな一歩を踏み出し、地域の未来を創っていきたい。

　関わってくださったすべての人々に感謝し、我々のＪＣ運動を次世代に繋げよう。

　むすびに

　しばらくは新型コロナウイルスの影響により、先行きの見えない時期になるが、今我々にできることは、自分自身が地域・ひとに必要とされる人財へと成長し続けることである。そしてどんな困難も乗り越える大きな力を身につけ、地域、ひとのために力を最大限発揮し、持続的な発展のために共に邁進していこう。